夏の終わりに、
ただただ、ぼぉっとする夏の風景を。
硝子の茶室
”聞鳥庵(モンドリアン)杉本博司作”を見つつ
じっくり氷出しのレモングラスほうじ茶を
作らせていただきました。
セミの音
鳥のさえずり
遠くの船のエンジン音
流れる雲
じんわり溶ける氷
ヴェネツィアからヴェルサイユ宮殿、
京都を経て
瀬戸内海に浮かぶ直島にやってきたこの茶室。
海を見下ろせるこの場所に落ち着いたのには
どんな意味があるのかしら。
どうして硝子なのかしら。
なんてことは考えずに、
ただただ、心を空っぽにして
あるがままの風景を眺める時間も
たまには必要ですよね。
ただただ、何もしない氷出し茶。
じっくり待つ時間だけ必要なのです。
旅する茶屋 casa rana